母が米寿(88歳)に!震災のストレスと正常圧水頭症を乗り越えた奇跡
おかげさまで10月7日に母が米寿(88歳)を迎えることが出来ました!
東日本大震災で宮城県気仙沼市の実家を失い、友人も誰もいない都会暮らしを始めて丸7年になる両親。
母は10年前ぐらいから認知症が始まり、2年前には脳に水(髄液)が普通の人の5倍溜まっている”正常圧水頭症”だったことが発覚。
入院当時のブログはこちら
認知症を支える・改善のカギは諦めないこと①母の入院からの気づき
認知症を支える・改善のカギは諦めないこと②正常圧水頭症の発見!
シャント術(腸に水を流すバイパス手術)が成功し、現在は要介護3ですが、ヘルパーさんのサポートを得てデイサービスに週2回、訪問看護士さん週2回で、在宅でどうにかがんばっております。
2018年は色々ありました~。
母は3月11日の辺りに2週間ぐらい歩けなくなりました。腰とか足を痛がって立てなくなったのです。
この時私はいっとき絶望しました。
歩けない人の下の世話がどうして良いか分からず・・・ 看護士さんに教えていただきながらやりました。
もう私には自由がなくなった・・・と思った日もあります。
「トイレに歩いていけること」が介護する家族としてなんとありがたいことか・・・
結局レントゲンを撮ってみたけれど痛みの原因は不明で、もしかしたら心因性。
あまりショッキングな映像を見せない方がいいなぁ・・・と痛感しましたよ。
4月から入れ歯を入れるのを拒否されるようになりました。
食欲がなくなり痩せちゃって・・・
自分は生きていても迷惑がかかるから早く死にたいと言われたり・・・
そろそろ覚悟をしないといけないかなぁと考えていました。
今年の夏は猛暑だったから乗り越えられるか・・・心配でした。
7月末に39度台が三日間続いて、「また入院か?どうするか?」判断に迷いました。
脱水か夏風邪こじらせたかなぁ・・・と身体を冷やしたり、経口補水液を飲ませて様子を見て
自力でトイレに行けるようになり、
点滴中は動いて針が抜けると危険なので、1時間ぐらい手をにぎったり、はげましながら見守りました。
かかりつけの腎臓内科に連れて行って点滴をしてもらったら元気になりました。
両親を介護する際に役になったのは、
ほめ達や福島先生の究極のコンサルタント養成講座で学んだ
「ピンチはチャンス」精神。
そう思って日々過ごしていると、自然と解決策のヒントをWeb、本、テレビで見つけて実践してみたり、
医療サポートの方から的確なアドバイスをいただける機会が多かったです。
ユマニチュードも実践していますし、ダーリンからプレゼントされた「バリデーションへの誘い」という本も
認知症の方の精神状態を慮ることが出来るようになり大変参考になりました。
10月8日、両親との祝杯をあげに寿司を手土産にいきましたら、
母が半年ぶりに入れ歯を付けていました!!!
寿司を食べようとする母に
デラコ「お母さん、入れ歯してないから駄目だよ」って言ったら
母 「入ってるよ、ほら」と母が入れ歯を見せてくれました!
デラコ 「えーー」
思わずおっきな声を出してしまい、それに母がびっくりするハプニングがありましたが、
とっても美味しそうに夕飯を食べてもらい、玄関まで元気に送ってくれました。
私はもともと会社員で、心理学やほめ達を学びながらの手探りでの老々サポートですが、
先日ホームページから「ほめ介護のススメ」を読んでくださった都内の行政の方から
高齢者虐待防止の講演依頼を頂戴しました!!
試行錯誤しつつ寄り添う中で得た気づきが誰かのお役にたつかもしれないと思うと、
慣れない都会でがんばって生きてくれている両親や自分の使命のようなものを感じます。
母88歳、父87歳。共に平均寿命を超え、一日いちにちが貴重で奇跡の時間なのかもしれません。
状況は常に変化しますし、私もイライラしてうまく行かない時もあります。ありますとも~人間だもの~。
失敗するからこそ、「優しくならねば」と奮起することもあります。
その時々に、学んできたことや経験を活かして、得られた気づきを発信していきます。
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