認知症を支える・改善のカギは諦めないこと①母の入院からの気づき
今回のブログは、母の入院にいたる背景と、認知症を支える家族として知っておくべきだと感じたことをまとめます。
4か月弱の入院生活からは気づきが満載です。
再入院の時の話
2016年7月に母は脱水症状の為に入院しました。元々水分を取らない傾向に東京の猛暑が悪さをしたみたいです。点滴と回復食で10日間ほどで退院後、身体のふらつきが日に日に悪化、病院に自分で通院も出来なくなった為、3年通っていたメンタルクリニックには代理として薬を取り行っておりました。
うちの母は腎機能が弱く、自律神経失調気味の疼痛もち。当時処方されていたメマリー(認知症薬)、リリカ(神経痛)は腎臓で排泄する薬、リフレックス(抗うつ薬)は自律神経障害の副作用が出る事も・・・「もしかしたら薬が身体に蓄積されてフラつき等を起こしてるのかもしれませんね?」と薬剤師さんのアドバイスをいただき、主治医に相談する事にしました。
薬を減らす事で認知症の症状や老人性ウツの症状が悪化するリスクはあったけれど、内臓を整えるのが先決との私の意見に主治医は合意してくれて、「薬を減らした方が良いという意見をメンタルクリニックにするのは難しいけれど、もしも自分に一任させてもらえたら、薬の変更は出来ます。」と仰ったので、7月末に治療経過の引継をして薬の一元管理と減薬を実施しました。
様子を見ながら、一時的に良くなったかに見えた母が8月の20日から三日間原因不明の高熱を起こしました。主治医が夏休みで不在の為、ヘルパーさんや訪問看護の方の指示で以前入院していた東京共済病院に連絡をしたら、診てもらえる事になったので救急車で搬送しました。
腎臓内科が担当になったのですが、今回は担当医が変わりました。「えっ先月入院したばかりなのに?違う先生なの?」とちょっと不安になりました。
検査の日々が続く
母は腎臓だけでなく、肝臓の数値悪化に伴い絶食や点滴の治療。管だらけで可哀そうでした。血管が細い母は腕では針がさせなくなり、足に刺していたこともあります。そうなると、認知症患者の場合は身体拘束着を着なければなりません。
高齢者への身体拘束とは、施設や病院などで、認知症などの高齢者を、「治療のじゃまになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、ひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、ベッドや車椅子に縛ったりすることをいいます。
引用元 特定非営利活動法人 全国抑制廃止研究会
身体拘束をする場合は、基本的にオムツを着用します。テープ着脱式のオムツと尿取パッドを用意するように指示されます。認知症患者は自分が何故点滴をしなければいけないか記憶に残らない為、点滴を抜いちゃったりします。母も実際にやらかしました。なので、身体拘束はやむを得ないと思います。
しかし、身体拘束をされた側の立場になったら、恐怖で不快な経験です。その辛さから逃れる為に感情・感覚を封印する防衛が起こり、認知症状が悪化する事があります。しかし治療に対してお任せするしかない状況だった為、同意書にサインをしました。
母は高熱だけではなく、貧血にもなり、検査をした結果十二指腸潰瘍も併発していました。輸血することになり、首からカテーテルを入れました。年老いた母に対して過剰医療なのではないか?と悩んだ時もありましたが、背中をさすったり、時には笑顔で励まし続けました。そうするしか出来なかったから。
まとめ
- 家族のかかりつけのお医者様、飲んでいる薬、血液検査の結果は把握しておきましょう。
- 家族を見舞う時は、しっかりとご飯を食べ、睡眠を取ること。長丁場の場合は特に自分の体調管理を充分にしましょう。
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