試練からのギフト①父の入院
人生には望んでいない事態が突然起こるものですね。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」といいますが、東日本大震災以来の試練が訪れています。
9月2日に父が入院。前日に一緒に晩酌をしたばかりだったのでかなり動揺しました。残暑が続く東京、後期高齢者なので熱中症や脱水、およびコロナには気を付けていた矢先の出来事です。
今回のブログは、入院に際して経験した救急搬送される際の流れや準備、確認しておくべき家族の”延命措置に対するポリシー”や、まさかの父の”治療拒否”、父入院翌日母の下血による特養からの受け入れ拒否。そういった状況においてどう対処してきたか等、いつか来るかもしれない家族の入院に際して事前に知っておいて欲しい!と感じたことをまとめようと思います。
突然の知らせ
9月2日の午前中、デイサービスに行く母をサポートするヘルパーステーションの所長さんから「本日お母様は元気にデイサービスに向かったのですが、お父様が体調を崩されているので、訪問看護師の方に来ていただくように手配しました。」とお電話をいただいた。
現場に到着したナースのSさんによると熱はなく、どうやら脱水や熱中症ではなさそうとのこと。ちょうどその時私も体調が悪く、「落ち着いたら様子を見に行きますね。』と伝えた。
熱中症による脱水と想定していた私は、ケアマネージャーTさんに連絡、今後の予防対策として訪問看護師の方の時間を少し減らし、その分ヘルパーさんの見守りを増やしたい旨を相談した。
担当のTさんはとても親切な方で、昼過ぎに両親宅を訪問。
その時、父が寝室にあるポータブルトイレに嘔吐。再度訪問看護師を手配した旨連絡をいただく。
両親宅に着いた訪問看護師Fさんより、「忠榮さんが吐血したみたいで血圧も下がっていますので救急車を手配した方が良いと思います。」と電話が入る。
訪問看護サービスやケアマネージャーさんとのご縁は、2016年に母がT病院に正常圧水頭症で4か月入院した際のソーシャルワーカーさんの計らい。訪問看護師さん達が所属しているT病院に入院して欲しかったが、Fさんが連絡をすると、その日はオペが立て込んでいると断られてしまった・・・。
Fさんのご指示で、保険証、着替え、紙おむつ、サンダルなどを入院時に最低限必要なものを用意して、救急車に乗り込む。
救急車は受け入れ先が決まらないと動けない。熱中症による救急搬送やコロナ禍のためか、受け入れ先が中々見つからない中、「大丈夫です。必ず見つけますから、しばらくお待ちくださいね!」と救急隊の方に励まされた。父の手を握りしめながら、私も父を励ます。
15分ぐらい経っただろうか、受け入れ先が見つかった。ケアマネージャーさんから連絡が来て、母を救急措置で特別養護老人ホームに1週間預けられることになって一安心。
今振り返ると、
もしもTさんに連絡しなかったら・・・
Tさんが訪問してくれなかったら・・・
そのタイミングで父が嘔吐しなかったら・・・
Fさんが吐血の可能性を疑い、救急を手配しなかったら・・・
あの日に私の体調が良かったら、もっと早くに駆けつけて、「とりあえず様子を見よう。」と寝かせて容態の悪化にパニックになっていたかもしれない。
どれか1つでも欠けたら、どうなっていたんだろう、ある意味ツイテルなぁ
と安堵したのもつかの間、決断を迫られる事態が相次いで起こったのだった。
続く・・・