ほめ介護講演 in 大分で伝えそびれたこと

11月8日、大分県社会福祉介護研修センター様のご依頼で「自分も周りも笑顔になる・介護にも活かせる!『ほめる生き方』」というテーマで講演をさせていただきました。

大分の先輩認定講師の竹下さんの講演を聞いた担当の方が”ほめるって素晴らしいな!”と感じていただき、

「ほめる」「介護」で検索して、当ブログにたどり着いたのがご依頼のきっかけです。在り難いご縁のバトンを頂戴しました。

「コロナ禍での開催のため、ホームページで紹介とセンターにチラシを置くぐらいであまり積極的に告知しなかったんですけど、定員80名様の所申し込みが120名様ぐらいなったんです。やっぱり介護で困っていて、よりよい接し方を知りたいと感じている方が多いみたいですね!」とおっしゃっていただきました。

今回は介護のプロの方よりも、在宅で介護をしている方が多かったそうです。

13時半から15時、質疑応答込みで90分という限られた時間の中、
前半はワークを交えて『「ほめる」についての理解を深める』『ほめボキャブラリーを増やす』
後半はオリジナルプログラム『ほめ介護』の実践事例とその効果、ほめ力アップのコツについてお伝えしました。

今回のブログは、その時に伝えそびれた大切なことを書きたいと思います。

会場の様子。参加者の皆様同士が熱心に聴いてくださり、ワークにも積極的に参加してくださったおかげで、とても素晴らしい時間となりました。

久しぶりの講演だったので、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

伝えたかったこと①

セミナーで伝えそびれたひとつは、『身内に対して”ほめる”ことはとても難しいのだ』ということ。

家族をほめることは実は1番ハードルが高いと言われています。近過ぎるからせっかく良いところや素敵な点があっても、”当たり前”というフィルターに隠されて見つけにくい状態に陥りやすいからです。

照れくさくて言えない、否定されたら傷つくから言いたくない、他人には言えても家族にありがとうと言うことに抵抗がある、褒めるなんてこっぱずかしくてムリ~等々

家族だからこそほめるのが難しいという方々は多いのです。

介護においては忙しくて心の余裕も少なくなりがちです。

私の「ほめ介護」セミナーでは先ず「ほめるとは何か?」という対話をしながら理解を深めた後で、ほめワークを実践することで楽しく体験していただき習慣化を目指しています。

ほめ介護解説の様子

伝えたかったこと②

介護中は当事者の家族も、サポートする家族もなんらかの不安を抱えています。

介護される当事者はアイデンティティが失われていく喪失感を抱えながら「どうなるんだろう・・・」「迷惑をかけたくない」、介護する側は「自分も将来こうなったらどうしよう・・・?」「いつまで続くのだろう・・・」と気が重くなりがちです。私自身、そのモードから抜け出すことが中々難しいと感じることが多々あります。

皆さんに最も伝えたかったことは、上手くいかなくて当たり前なのだということ。

なので、「ほめ達!」や「ほめ介護」を習ってはみたものの
ほめることができない・・・優しく出来ない時、

そんなに落ち込まないで欲しいのです

もともとハードルが高い身内、ましてや介護中は難しくて当然なのです。

やさしく出来ずに苦しんでしまうのは優しいからなんですよね。

ほめる達人とは、
すべての人の可能性と成長を信じる人。

ほめ達のほめるとは、
すべての人、モノ、起こる出来事の
”価値”を発見して伝える。

目の前の大切な人の価値を発見しようと挑戦し続ける覚悟が必要なのです。

10回挑戦して上手くいかなくても、

たった1回のほめ言葉が相手に届いたと感じることができたなら

大成功なのです。

その1回が、介護される側だけでなく、自分の心に灯りをつけてくれます。

気が向いたらで結構です。チャレンジしてみませんか?

ほめ言葉を伝えてみたい・・・という繊細な想いを大切にしながら

相手の価値を見つけようとすると、いつか必ず発見できます。

その時を楽しみにしていてくださいね!

自分自身の可能性と成長を信じてみる

介護は親が与えてくれる最後の教育であり、成長の機会でもあります。

「ほめる」とはを知ることで、このブログを読んでくださったみなさんも

すでに「ほめる生き方」を歩み始めています

いつかきっと価値を発見して伝えることが出来る自分と出会える日は遠くないと

自分を信じて挑戦してみませんか?

ムリは禁物です。

ムリをしてほめようとすると表情が険しくなっちゃいますし、せっかく伝えても伝わりにくくなるかもしれません。

ムリに言葉にしようとせずに、先ずは柔らかなまなざしで周りをふわっと見てみませんか?

ほめることができない・・・むずかしい・・・と感じる時があります。

そう感じた時に皆さんは自分自身を俯瞰できているということです

学んだからこそ、難しくもあり、苦しいこともあります。

それは成長痛なのです。

せっかく学んだのにほめられない・・・と思ったら、『お!成長している!』

イライラしたときは、「がんばってる!」「よくやってる!」

自分をほめてくださいね。

皆さんならきっと周りの方の価値を発見できる、伝えることができると信じています!
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ワークショップデザイナー(マスタークラス)として、
ほめ達特別認定講師、アドラー心理学(勇気づけトレーナー・人おこし組織お越しトレーナー)、マインドフルネス等をテーマにお客様のご要望に応じた体験型(ワークショップ形式)のセミナー、講演、研修を設計して提供しております。

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※なお、ブログの更新が滞っており失礼いたしました。在宅介護が最近ハードで内省してアウトプットするエネルギーが枯渇していました。

自分のエネルギーの枯渇を受け止めて、ボーっとする時に「今私はチャージしているんだ。」と自分に許可をして、疲弊し過ぎないようにバランスをとっていました。

久しぶりの講演に登壇したことで、「試練からのギフト」として伝えたいことはまだあるぞ!とエネルギーが湧いてきましたよ。機を待つことって大事だなぁと感じました。

 

ほめ介護講演 in 大分で伝えそびれたこと” に対して4件のコメントがあります。

  1. 広島のビックほめ達 より:

    デラコさんの思いがものすごく伝わるブログでした!
    参加された方は幸運です!

    1. hometatsuderako より:

      わー、リョウさーん、ありがとうございます。めったにコメントいただかないからめちゃくちゃ嬉しいです!ふふふ。
      ほめるのが苦手な方こそ、伸びしろがあります。そういう方を全力でサポートしたいです。

  2. ほめちゃん より:

    デラコちゃんの経験されてきたからこその言葉は、心に響きます。大切なことを届けてくださりありがとうございます。介護だけでなく子育てにおいても通じる事がたくさんあります。
    デラコちゃんの言葉に想いにいつも心が温かくなって、パワーを頂けています。
    心からの感謝をこめて

    1. hometatsuderako より:

      ほめちゃん、しばらくブログをお休みしていてお返事遅くなりました。介護も子育て(したことないけど)も、自分育てですよね。
      苦労の中に自分の成長という価値を見いだせた時に在り難さを感じるけど、渦中にいると気づきにくい。自分が経験したことが、誰かの心に響く共振・共鳴を目指しております。
      ステキな感想をいただき私も伝え続ける勇気をいただきました。ありがとうございます!

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