認知症を支えるユマニチュード。3M(導く、見守る、認める)で父にも進化が!

私の母は86歳で認知症の要介護2です。東日本大震災で被災、東京に移住してきて85歳の父と二人暮らし。老々介護世帯です。

父は一生懸命母を支えてくれていますが、その一生懸命さゆえに、母が間違ったことを言った時についつい訂正して分からせようとしたり、過干渉をして出来ることを取り上げたり、このままで大丈夫なのだろうか?と不安に感じつつ、老々介護を支えておりました。

 

ユマニチュードとは

介護をする側(父)、支える側(私)共に医療関係者ではない素人。
全て手探りです。時々煮詰まって親子喧嘩をしたりします。

そんな時に新しい介護手法ユマニチュードに出会いました。
ネットでユマニチュードを検索してみると、次のようなことです。

フランス発祥の、認知症患者に対するケアの手法の一つ。イブ・ジネストとロゼット・マレスコッティによって考案された。具体的には、患者に対して「見る」「話しかける」「触れる」行為を行う際に、対等な人間として優しく接することの必要性などが説かれている。ユマニチュードは医師の本田美和子によって日本に紹介され、
複数の医療機関で実践されているほか、在宅介護などの現場でも効果を発揮する可能性があるといわれている。
実用日本語表現辞典より

私はユマニチュード入門という本を買い、父と一緒に実践しております。

実践の模様は「父の新たな挑戦 : ユマニチュードとの出会い」の記事を参照してください。

例えば、

  • 介護される人の出来ることはやってもらう。
  • 自分で動けるうちは這ってでもトイレに行ってもらう。

ユマニチュードを読む前の父は、ケアマネージャーさんからは「ご自分で行けるならば、まだ早いですよ。」と止められていました。

しかし、這ってトイレに行く母を可哀そうに思い、いす型のポータブルトイレの購入を決めました。

ところが、ユマニチュード入門に『動く力のある人の「動く力」を奪うケアは、本人に害を与える可能性がある』といった内容が書いてあり、父の心に届き(その部分に赤線が引いてあります。)、母の行動を見守られるようになったのです。

デラコ流ユマニチュード3M(導く、見守る、認める)

父を見ていると、人は何歳になっても好奇心と学ぶ意欲があれば成長するんだなぁと気づかされます。

事例1<食事介助>

(1) 母は体調を崩し、8月から入院中です。
父は毎日母を見舞い、食事の介助を積極的にしておりますが、それが裏目に出る時があります。

父はもの凄く早食いの為、スプーンを持ち、「早く食え」と母のリズムを完全に無視して与えようとしていました。 

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タイミングを合わせて見舞える時に、「お父さん、寝てばかりいると食欲湧かない時があるんだよ。お母さんのリズムを尊重しようよ。(導き)」と父に伝えました。

母には「お母さん、お腹いっぱいなんでしょ?無理しなくていいから。」と背中を撫でながら認めます。
すると母は、「気持ち分かってくれてありがとう・・」と笑顔になり、「せっかく応援してくれているから・・」と食べ始めます。
共感の姿勢が母の心を前向きにしたのです。

少しずつ、ゆっくりと食べる母の姿を見て父は、「おれは少しせっついたかもしれないな。」と気づきます。

(2) 次に見舞いに同行した時に、「今日はゆっくりとお母さんのリズムに合わせるんだよ。」とお昼前に声掛けをして父に介助を委ねて見守りました。

始めは落ち着きなく手を出そうとしました。
そこはグッと父を見守る私も我慢。

病院の食事は味気なく、朝ごはんを食べて寝ているから食欲がわかない母。
高カロリーゼリーだけ食べてもらえたら良いと主治医や看護師さんに言われています。

父が「ちょっとずつ、ゆっくりでいいからね」と母に優しく声掛けをしました。

食欲がないと言いながら、ちょっとずつちょっとずつ口に運ぶ母。

父が「食え食え」言うよりも自発的に食べてくれました。

 

(3) 帰り道、「お父さん、今日はちゃんとお母さんの食べるのを待ってたね。するとお母さん自分で食べれたでしょう。自分の丁度良い量を自分のリズムで食べるってね、脳を使うからね。大事だね。」と父が出来た事を認め、そのメリットを伝える。

よく観察し、小さな変化を捉え、具体的に伝える。すると、行動に変化が出てきます。

事例2<病院への通い方>

8月の入院当初は両親の家により、父と二人でタクシーで向かい、昼を見届け、一度家に帰宅して、在宅で仕事をしてから父を病院に迎えに行くという日々を過ごしていました。

しかし、9月から支援助言士を学ぶことに決めたので、この機会に父にタクシーで向かう際にどの信号でどう周ってもらうかを伝えました。(導き)

気分は初めてのお使いのお母さん。父はきっと一人で行けると信じました。(遠隔での見守り)

講座の合間に電話をしてみると、「ちゃんと着いた。大丈夫だ。」と嬉しそうに言うので、「お父さん、さすがです!」と褒めました。(認める)

数日後、親の家のお隣のおばさんとバッタリあった時に「タクシーで行ってるの?えーお金もったいないじゃん。バスが便利だよ。」と教えてくれました。
「乗ってみる?」と言うと、「二人だがらいい。」と最初はめんどくさがった父ですが、「冒険、冒険!」とのせたら、付き合ってくれました。

大鳥神社前という停留所で降りて、タクシーでワンメーターで病院に行けたので、浮いたお金でワインを買ってもらいました♫(安いやつね)

バスに慣れてきたある日、アクシデントがありました。

うっかりバス停で降りそびれて権の助坂まで行ってしまったようです。
しかし、以前権の助坂から目黒川沿いを二人で歩いた事があり、父はそれを思い出してちゃんと病院までたどり着きました!

権の助坂から歩いたきっかけを書いたブログ『 父のカミングアウト 』(今まで書いた記事で一番読まれました)

最近の父は一人で行く時、バスで通い目黒川散歩が日課になりました!

毎日1キロぐらい歩き、今となっては私に道案内してくれます。

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ここに魚の大群がいるんだぞ、と教えてくれました。

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今年の頭にひと月ぐらい腰を患い猫背気味だった父ですが、散歩を習慣にするようになったら、姿勢が良くなってました!

当時もらったコルセットを同じく腰痛持ちの兄のアドバイスを守り、使っているようです。
「すごいね、お父さん。姿勢良くなっているよ。全然違う!」と伝えたら、満足そうに小鼻がふくらんでました。

 

まとめ

新しい介護手法ユマニチュードを実践の報告でした。

本人が取り組みやすい事を分かりやすく提案する。(導く)

その様子を見守る

変化を観察し、具体的に伝える。(認める)

ユマニチュードの3Mは、「ケアをする人を支える」効果も期待できます。
是非、試してみてくださいね!

 

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