認知症を支える・心地よい選択を-介護者自身のマインドセット

介護ブログを読んだ友人たちから、時々感想と共にお問い合わせのメールを頂戴します。
「親の介護をする際にどうやって乗り越えてるんですか?」「自分の気持ちとどう折り合いをつけてるんですか?」といった内容です。

今回のブログは、親と接するだけでなく、日頃の生き方として心がけているマインドセット(心構え)についてまとめたいと思います。

マインドセットとは

「マインドセット」とは、経験や教育、その時代の空気、生まれ持った性質などから形成されるものの見方や考え方を指す言葉です。信念や心構え、価値観、判断基準、あるいは暗黙の了解や無意識や思い込み、陥りやすい思考回路といったものもこれに含まれます。                                     出展元:人事労務用語辞典

 

認知症の母、試行錯誤しつつ焦りをあらわにする父に対して、どんな風に接したら良いのか? 正解はありません。

ただやみくもに対峙するのは結構辛いけど、指針の様なもので、かつ軌道修正できる軸があると

ちょっとずつ前向きに進めるもんだなって感じております。そのヒントを共有させてくださいね。

一番重要なのは”心地よい”選択を心がけること

①言葉の選び方で気持ちを整える。

「介護」という言葉からはどうしても、自分の時間・お金を親の為に犠牲にするというイメージがつきまといますよね。

奪われる、搾取されるという表現をする人もいます。私も時々はそんな風に感じることもあります。

ありますとも~、人間だもの。

 2013年に心根(こころね)を綺麗にする教えを、メンターから頂戴しました。

「させていただく」という意志。
 
私には兄が二人いて、それぞれが結婚しております。古い家制度の感覚で言えば、介護は兄嫁の務めという考え方もありますね。私も若干期待を寄せていて、もどかしい思いをしたこともありました。
  
そんな時に、メンターから「介護する、しないは選べるものなのです。小野寺さんは自分の意志で選んでやっているのです。」と言われました。
  
言われた当時、かなり混乱しました。自分の中の常識と言う名の思い込みとのズレからかもしれません。
  
しかし咀嚼・反芻を繰り返して、「 私が中心になってサポートする事が、両親にとっても、兄の家族にとっても円満な道なのではないか?」とようやく3年を経て至りました。
 
「してやってる」ではなく、「させていただく」というマインドセットで対峙すると、一つひとつの行動がより丁寧になります。

自分の心が清々しいだけではなく、サポートされる側の両親も不思議と感謝の気持ちを伝えてくれるようになりました。
 

 
見舞った時に手をつなぎたいと突然言い出す母。純粋な言葉が胸に響きました。

見舞った時に手をつなぎたいと突然言い出す母。純粋な言葉が胸に響きました。

 ②自分の時間を大切にする

私はほぼ毎日親に電話をして、身体の様子を確認します。週に3~4回は訪問をして食事のサポートをします。

サポートと言っても、塩蔵の保存食に偏りがちな両親にお惣菜を作ったり、時には手抜きをして買ったりもします。

電話をして元気な時には、父に任せて訪問するのを辞めたりもしばしば。

その時に、「元気そうだから今日お休みしてもいいかしら?」と尋ねると、「いっつもありがとうな。大丈夫だ。」と解放してくれます。

つかの間の自由な時間を得られた時、自然と自分の自由な時間の有難みに感謝の気持ちが湧いてきます。

信頼して任せることで、父のモチベーションも上がるのかもしれません。
 
信じて頼る、一人でがんばり過ぎないサジ加減も時には必要なのかもしれません。

何かあった時はもちろんかけつけるよ!という声掛けもいたします。
  
③ 至らない自分を許す。認める。
  
なるべく重くならないように心地よい選択を心がけていても、両親との言葉の行き違いからイラっとすることがあります。

そんな時はムカつくから、長居せずに家に帰ります。物理的な距離を意識的に取るのです。

その場や気持ちを鎮めるために、夕飯の食器を片づけたりして、洗物をしながら台所で呼吸の乱れを整えます。

帰り道に「もうちょっと優しく言えば良かったな。」と反省したりもします。

時々兄たちに愚痴を聴いてもらって、気持ちを落ち着けたりします。そんな身内に頼る事で、感謝の気持ちが湧いてきます。
  
至らない自分に対して
「今日もよくがんばったね!」と自分でほめます。すると自然と素直に謝りたいなぁという優しい気持ちが返ってきます。 優しい気持ちを取り戻したら、タイムリーに電話をして その日のうちに仲直りをします。

心地よい選択を心がけると、両親の表情にも変化が現れ、笑顔が増えました。

心地よい選択を心がけると、両親の表情にも変化が現れ、笑顔が増えました。

今回伝えたかったことのまとめ 

現実的に考えると80代半ばの親にも、40代半ば過ぎた自分にも明日があるとは限らないものです。

後悔しない為に、 心地よい選択をする。

心地よい選択の中に、「本音をぶちまける」もありだと思います。

その時はそうしたかったんですもの。

失敗を許してもらう事で得られる優しさも又良いものですね。
許してくれる家族を「見習いたい!、私も器を拡げるぞ!」思えるチャンスにもなりました。   

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