高血糖、放置してない?あなたの膵臓は「ブラック企業」で働く社員のようにヘトヘトかもしれない

前回のブログで、「次は夜間低血糖について書きます」とお伝えしたのですが、読者の皆様から「ブログに出てきた専門用語を詳しく知りたい!」というリクエストをいただきました。

今回はまず、皆さんに知っておいてほしい血糖値のメカニズムについて、大切なお話をさせてください。夜間低血糖や救世主のお話は少しだけお待ちくださいね。

食べすぎや運動不足に体質も加わって発症する糖尿病。中高年の病気と思われていますが、今は小・中学生の患者も増えているそうです。私も実際に自分が当事者(2型糖尿病予備軍)になるまで、全然知識がありませんでした。

糖尿病って色々と誤解がありますね。私なりに最近学んだ知見をシェアさせていただきます(※私は医療従事者ではありません。治療中の方は必ずかかりつけ医の方とご相談くださいね)

1. 糖尿病とは(1型と2型の違い)

糖尿病には大きく分けて「1型」と「2型」の2つの種類があります。

1型:自分の意志とは関係なく、膵臓の細胞が壊れてインスリンが作れなくなるもの。

2型:長年の過重労働(糖質の摂り過ぎ)で膵臓が疲れ果て、インスリンを出せなくなっていくもの。日本人のほとんどはこちらのタイプです。

2. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは

自分の立ち位置を知る指標として、過去1〜2ヶ月の血糖値の「平均点」を示す数値です。

正常域(5.6% 未満):インスリンが無理なく分泌され、安定した状態。

境界型(5.6% 〜 6.4%):【予備軍】膵臓が常にフル稼働を強いられ、疲れ始めている状態。

糖尿病域(6.5% 以上):膵臓が疲れ果て、自力で十分なインスリンを出せなくなった状態。

3. アジア人の膵臓は「繊細なエンジン」のようなもの

ここで知っておきたいのが、私たちアジア人の体質です。もともとアジア人は欧米の人に比べて、インスリンを出す力が半分ほどしかないと言われています。

大量の燃料(糖質)を一度に処理するのが苦手な、燃費重視の「繊細なエンジン」を積んでいるような体質。だからこそ、欧米の人ほど太っていなくても、血糖値の問題が起きやすいそうです。

そのため、肥満を伴わずに2型糖尿病を発症するリスクが高く、少しの体重増加や食事の欧米化でも糖尿病が深刻化する特徴があると言われています。

4. 高血糖がなぜ危険なのか? インスリン抵抗性と「血管」の危機

ご飯やパンだけではなく麺類や、甘いジュースやお菓子を食べると、血液の中に糖(ブドウ糖)が増えます。

すると、血糖値を下げるために膵臓(すいぞう)からインスリンという物質が出ます。インスリンは、血液中の糖を細胞に届けて、血糖値を下げる唯一のホルモンです。

インスリン抵抗性とは、このインスリンが体の中で効きにくくなった状態のことです。

本来なら細胞に吸収されるはずの栄養(糖)がうまく取り込めず、行き場をなくした糖が血液中にあふれてしまいます。これが高血糖の原因になります。

血管の危機を招く「血糖値スパイク」

食事の後、高血糖になるのは自然なメカニズムです。しかし、糖質を取り過ぎると血管内では急激な血糖値の上昇と下降が起こり、ジェットコースターのような動き方をします。この血糖値の乱高下を血糖値スパイクといいます。

血糖値スパイクは、血管の壁に激しい衝撃を与え、内側から傷つけていきます。渋滞した糖が血管をベタベタにしたり、急激な「血糖値乱高下の波」がトゲとなり、徐々に血管をボロボロにしていくのです。それが動脈硬化や血栓、血管の破裂へとつながるリスクになります。

血管ダメージのメカニズム「糖化」と「酸化」

なぜ血管の「つまり」や「損傷」が起きるのか? その正体は、血管の中で起きている糖化酸化です。

糖化(体の焦げ):余った糖が体内のタンパク質と結びつき、血管壁や細胞の入り口を固めてしまいます。例えるなら、血管にキャラメルがこびりついたような状態になります。 (糖化の素:果糖ブドウ糖液糖入りのジュース、菓子パン、アイス、クッキー、ホットケーキ、おせんべい、白砂糖たっぷりのスイーツなど)

酸化(体の錆び):活性酸素によって血管や細胞が錆びつき、形が変形して糖が取り込めなくなります。 (例:開封から時間が経った油や揚げ物の油、干物・加工食品の酸化した脂や添加物、過度なストレスなども)

実は「ヤバい」食事の例

ヘルシーなイメージの和食。実は甘いものだけでなく、以下のような「W炭水化物」は、膵臓に負担をかけます。

うどんとおにぎり、ラーメン + チャーハン + 餃子 、天丼 + そば 、カツカレー丼+うどん、

ちなみに腹ペコにいきなり炭水化物は血糖値が急上昇します。 リブレで観察しちゃいました ( ;∀;)

なので、食事の前にサラダとかモズク酢、めかぶ、わかめの味噌汁などベジファーストで抵抗している私。食事の工夫については又別の機会に書きますね

5. 「全身の火種」が続くと起こる慢性炎症

血糖値の乱高下で血管が傷つくと、今ある血管はもろくなり、新しく作られる血管も細くもろくなってしまいます。すると、体の隅々にある末梢血管まで血液が届かなくなったり、あちこちで炎症が起きたりします。

さらに、高血糖という状態は体の中で炎症性サイトカインという物質を放出し続けます。これが「ばね指」「五十肩」「腰痛」といった、整形外科に通ってもなかなか治らない痛みの根本原因と言われています。

放置すれば、血流が途絶えた場所は最悪の場合、壊死(えし)することも起こりえます。だからこそ、私は2型糖尿病予備軍のうちに、なんとしても食い止めたくて奮闘しています。

同じ遺伝子を持つ姪っ子や、大切な友に、同じ痛みや苦労を味わってほしくない。そんな思いがブログのモチベーションです。

6. 健康診断では分からない「真実」

実は、インスリン抵抗性や血管の損傷(血糖値スパイク)は、一般的な健康診断や人間ドックでも分かりません。私のHbA1cは5.5。これまでの検診で一度もひっかかったことがありません。

それを調べるのが、糖負荷検査です。

隠れ高血糖を見逃さない精密検査、75gOGTTとは

75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)は、空腹の状態で甘いサイダーのようなブドウ糖液を飲み、その後の血糖値とインスリンの動きを詳しく調べる精密検査です。検査は2時間と5時間があります。(私は2時間のを受けましたが、隠れ低血糖を調べるなら5時間の方がベスト。)

健康診断の数値(HbA1c)が正常でも、食後の血糖値だけが急上昇している「隠れ高血糖」とインスリンが効いているかを調べる

この検査で分かることは、主に3つです。

  1. 糖尿病かどうか、またはその予備軍(境界型)かどうかの正確な判定。

  2. 膵臓がインスリンを出す力(分泌能力)がどれくらいあるか。

  3. 出されたインスリンが体の中でちゃんと効いているか。

やり方

前日の夜から絶食した状態で病院へ行き、ブドウ糖液を飲んでから30分後、1時間後、2時間後と採血をして血糖値の変化を追いかけます。

特に、ブドウ糖を飲んでから2時間後の数値が重要です。

正常:140mg/dL 未満

予備軍(境界型):140から199mg/dL

糖尿病型:200mg/dL 以上

この検査を受けることで、将来の病気のリスクや、今の自分の血管の状態をより深く知ることができます。私のように、数値だけでは見えない自分の体の本当の処理能力を知りたい人にとって、とても大切な検査です。

ちなみに私は2時間後の血糖値が149。ぎりぎりアウトの2型糖尿病予備軍と発覚しました。おしい!

2型糖尿病予備軍のうちに分かって良かった。と、今は思えます(ちょっと背伸びしているよ。ははは)

身体の摂理に基づいた、自分への優しさを

私はリブレを使い、この血糖値の乱高下を起こさないように自分に合った炭水化物の量を調節してきました。それがめちゃくちゃ難しいの~ ( ;∀;) 

しかし、その甲斐あって、痛んで曲がらなかった「ばね指」の痛みは軽くなり、今はスムーズに指を動かせるようになっています。

今の自分のキャパや反応を理解して、膵臓を労わってあげる。その選択は厳しい食事制限というよりも、年齢で変化した身体の反応を客観的に観察して調律する。今の自分に対するリアルなご自愛ってやつなんじゃないかなぁと思います。


次回予告:リブレで発覚した、もう一つの体のピンチ。

それは、寝ている間に血糖値が下がりすぎてしまう「夜間低血糖」でした。 夜間低血糖は、食いしばりや中途覚醒の真犯人。

朝の顎の疲れ、顔のしわ、首のコリ、そして欠けてしまったセラミック( ;∀;)。 そんな私のピンチを救ってくれた「意外な救世主」について詳しくお話しします。

 

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