高血糖、放置してない?あなたの膵臓は「ブラック企業」で働く社員のようにヘトヘトかもしれない
前回のブログで、「次は夜間低血糖について書きます」とお伝えしたのですが、読者の皆様から「ブログに出てきた専門用語を詳しく知りたい!」というリクエストをいただきました。
今回はまず、皆さんに知っておいてほしい血糖値のメカニズムについて、大切なお話をさせてください。夜間低血糖や救世主のお話は少しだけお待ちくださいね。
食べすぎや運動不足に体質も加わって発症する糖尿病。中高年の病気と思われていますが、今は小・中学生の患者も増えているそうです。私も実際に自分が当事者(2型糖尿病予備軍)になるまで、全然知識がありませんでした。
糖尿病って色々と誤解がありますね。私なりに最近学んだ知見をシェアさせていただきます(※私は医療従事者ではありません。治療中の方は必ずかかりつけ医の方とご相談くださいね)
1. 糖尿病とは(1型と2型の違い)
糖尿病には大きく分けて「1型」と「2型」の2つの種類があります。
1型:自分の意志とは関係なく、膵臓の細胞が壊れてインスリンが作れなくなるもの。
2型:長年の過重労働(糖質の摂り過ぎ)で膵臓が疲れ果て、インスリンを出せなくなっていくもの。日本人のほとんどはこちらのタイプです。
膵臓の過重労働と2型糖尿病発症のメカニズム
① インスリン抵抗性の増大(働きが悪い)
生活習慣(過食、高脂肪食、運動不足)により、脂肪が肝臓や筋肉に蓄積し、インスリンの効きが悪くなります。 細胞がエネルギー(ブドウ糖)を取り込めず、血液中にブドウ糖があふれ、血糖値が上昇します。
② インスリンの過剰分泌(残業)
膵臓は血糖値を下げようとして、大量のインスリンを分泌し続けます。この状態が「残業(過重労働)」です。
③ β細胞の「疲弊」と「死」
長期間、この過剰な分泌が続くと、インスリンを生成するβ細胞が疲れ果て、インスリンを出せなくなります。この疲弊により、血糖値が正常に保てず、2型糖尿病が発症します。
2. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは
自分の立ち位置を知る指標として、過去1〜2ヶ月の血糖値の「平均点」を示す数値です。
正常域(5.6% 未満):インスリンが無理なく分泌され、安定した状態。
境界型(5.6% 〜 6.4%):【予備軍】膵臓が常にフル稼働を強いられ、疲れ始めている状態。
糖尿病域(6.5% 以上):膵臓が疲れ果て、自力で十分なインスリンを出せなくなった状態。
3. アジア人の膵臓は「繊細なエンジン」のようなもの
ここで知っておきたいのが、私たちアジア人の体質です。もともとアジア人は欧米の人に比べて、インスリンを出す力が半分ほどしかないと言われています。
大量の燃料(糖質)を一度に処理するのが苦手な、燃費重視の「繊細なエンジン」を積んでいるような体質。だからこそ、欧米の人ほど太っていなくても、血糖値の問題が起きやすいそうです。
そのため、肥満を伴わずに2型糖尿病を発症するリスクが高く、少しの体重増加や食事の欧米化でも糖尿病が深刻化する特徴があると言われています。
4. 高血糖がなぜ危険なのか? インスリン抵抗性と「血管」の危機
ご飯やパンだけではなく麺類や、甘いジュースやお菓子を食べると、血液の中に糖(ブドウ糖)が増えます。
すると、血糖値を下げるために膵臓(すいぞう)からインスリンという物質が出ます。インスリンは、血液中の糖を細胞に届けて、血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリン抵抗性とは、このインスリンが体の中で効きにくくなった状態のことです。
本来なら細胞に吸収されるはずの栄養(糖)がうまく取り込めず、行き場をなくした糖が血液中にあふれてしまいます。これが高血糖の原因になります。
血管の危機を招く「血糖値スパイク」
食事の後、高血糖になるのは自然なメカニズムです。しかし、糖質を取り過ぎると血管内では急激な血糖値の上昇と下降が起こり、ジェットコースターのような動き方をします。この血糖値の乱高下を血糖値スパイクといいます。
血糖値スパイクは、血管の壁に激しい衝撃を与え、内側から傷つけていきます。渋滞した糖が血管をベタベタにしたり、急激な「血糖値乱高下の波」がトゲとなり、徐々に血管をボロボロにしていくのです。それが動脈硬化や血栓、血管の破裂へとつながるリスクになります。
血管ダメージのメカニズム「糖化」と「酸化」
なぜ血管の「つまり」や「損傷」が起きるのか? その正体は、血管の中で起きている糖化と酸化です。
糖化(体の焦げ):余った糖が体内のタンパク質と結びつき、血管壁や細胞の入り口を固めてしまいます。例えるなら、血管にキャラメルがこびりついたような状態になります。 (糖化の素:果糖ブドウ糖液糖入りのジュース、菓子パン、アイス、クッキー、ホットケーキ、おせんべい、白砂糖たっぷりのスイーツなど)
酸化(体の錆び):活性酸素によって血管や細胞が錆びつき、形が変形して糖が取り込めなくなります。 (例:開封から時間が経った油や揚げ物の油、干物・加工食品の酸化した脂や添加物、過度なストレスなども)
実は「ヤバい」食事の例
ヘルシーなイメージの和食。実は甘いものだけでなく、以下のような「W炭水化物」は、膵臓に負担をかけます。
うどんとおにぎり、ラーメン + チャーハン + 餃子 、天丼 + そば 、カツカレー丼+うどん、
ちなみに腹ペコにいきなり炭水化物は血糖値が急上昇します。 リブレで観察しちゃいました ( ;∀;)
なので、食事の前にサラダとかモズク酢、めかぶ、わかめの味噌汁などベジファーストで抵抗している私。食事の工夫については又別の機会に書きますね
5. 「全身の火種」が続くと起こる慢性炎症
血糖値の乱高下で血管が傷つくと、今ある血管はもろくなり、新しく作られる血管も細くもろくなってしまいます。すると、体の隅々にある末梢血管まで血液が届かなくなったり、あちこちで炎症が起きたりします。
さらに、高血糖という状態は体の中で炎症性サイトカインという物質を放出し続けます。これが「ばね指」「五十肩」「腰痛」といった、整形外科に通ってもなかなか治らない痛みの根本原因と言われています。
放置すれば、血流が途絶えた場所は最悪の場合、壊死(えし)することも起こりえます。
だからこそ、私は2型糖尿病予備軍のうちに、なんとしても食い止めたくて奮闘しています。
同じ遺伝子を持つ姪っ子や、大切な友に、同じ痛みや苦労を味わってほしくない。そんな思いがブログのモチベーションです。
次の記事では、人間ドックでも健康診断でも分からない”隠れ糖尿病”(糖尿病の初期・前段階)を早期発見する方法をお伝えします。お楽しみに!


