ほめ介護のススメ⑥認知症の母の行動に変化が起きた!ほめ介護実践編

ほめ達カウンセラーデラコこと小野寺美和です。

日本ほめる達人協会・認定講師コンテストでお伝えしました、”大切な人が元気になる!「ほめ介護のススメ」 (健康寿命を保つ接し方) ”。

震災後に脱サラして心理学・ほめ達を学びながら実践したノウハウを、

45分間ミニセミナーとしてお伝えした内容を文字お越した物の6ページ目です。 (巻末に一覧があります。)

今回の内容は、認知症の母の行動に変化が起きたアプローチ「ほめ介護3S」の実践についてまとめます。

「選択を尊重する」とは

「選択を尊重する」とは何か?

本人がどうしたいか、どうして欲しいかという意志に対して、耳を傾けます。

例えば、以前の私だったら、

「お母さん、筋肉弱っからデイサービスに行かないとだめなんだよ!」と、

自分の仕入れてきた健康ネタを基準にして、母を無理やり動かそうとしていました。

選択を尊重にチャレンジ!

デイサービスの日に、母が行きたくないって言ってるんだと父から電話がかかって来た時、

ちょっと電話変わってと言って、

デラコ 「お母さん、大丈夫すか?」

母 「身体痛くて、今日行がれね~」って言った際に、

デラコ 「お母さん、あんだの身体はあんだが一番分かってるんだがら、無理して行かなくていいよ~!大丈夫?」と言うと、

母 「理解してもらえてうれしい。」と安心したので電話を切りました。

すると、デイサービスに行く時間になった頃に父から電話がかかってきて、

デラコ 「もしもし~」

父 「お母さんがデイサービスに行ったでば~!!」

デラコ 「素晴らしい!お父さんのサポートが良かったんだね!ありがとう!」と、父をほめました。

行かなくていいよ!って言ったら、行っちゃうんですよ。

それは何故かというと、自分に選択肢があると思うと人はモチベーションが上がるみたいで、

自分から行く気になるんですよね!

これはコントロールではなくて、本人を認めることによって、本人の自発性が自分から湧くというケースのご紹介でした。

存在を認めるとは

次に、存在を認めるとは何か。

失敗しても、「そのままでいいんだよ」という風に、言葉にして伝えます。

津波から東京に出てきてかれこれ・・・2011年ですから6年ぐらいになるんですけれども、

『80代で都会で生き延びていることが凄い!』と褒めます。

そして「ここにいてくれること」に感謝を伝えます。

目黒区に引っ越してきてから、歩いて30分、電車でも30分なんですけど、震災前は5時間・6時間かけて帰っていたので、

デラコ 「も~近くにいてくれて嬉しい!!」って伝えます。

デラコ 「あんだは、必要な人だがら生きていてけらいん(生きていてください)」と言うと、

母 「いいんだべか!? (いいのかしら?)」と言いながら、笑顔になります。

ほめ介護3Sの実践

“尊敬を表す”、”選択を尊重する”、”存在を認める”。 

この3つの頭文字を合わせて、ほめ介護3Sと名付けました。

では、具体的にどうしたかなんですけれども

ほめるコツがあります。

皆様、ほめ達が多いので察すると思うのですが・・・

当たり前をほめるです。

当たり前をほめるとはなにか

小野寺家の実例をもとにご紹介したいと思います。

①病院ではなく、家で暮らせる。

2016年12月に入院中の様子

去年の12月、母は入院していました。

脳に水が溜まる病気が発覚したので、4か月入院しましたが、今は自宅で過ごしています。

なので、ちょっと気落ちした時に
デラコ 「お母さん、あんだね・・・家で暮らせてる80代って中々いないんだよ!」という風にほめます。

そうすると、父と母の両方が

「んだがも知れねーな」っていう風に、家で暮らしていることにスゴイ!って言うだけで喜びます。

 

②自分で箸を持って食べられる。

手術後の身体拘束の為、父が食事をサポートしておりました。

 

手術をした後に、認知症患者の場合ミトンをつけられるんですよ。

そうすると、自分のリズムで食べられないんですね。

外しちゃったりするので、身体拘束のサインもしたんですけれども、それも認知に悪影響を与えることが多いんです。

家で自分で箸をもって食べられる、おかずを取ろうとする姿を見て、

デラコ 「お母さん、いいね~!食べる意欲があって!生きる力があるね!」と、ちょっと大げさにほめます。

そうすると、「ご飯がおいしいな」って言ってくれて、気づくと茶碗がカラッポになってました。

 

食欲がないって言っていたのに、茶碗がカラッポになるんです。

デラコ 「お母さん、すごい!綺麗にたべたね!」ってほめると、笑顔になります。

③トイレに自分で歩いていけるです。

自分の足で歩けるのは当たり前ではない。

 

これはですね、本当にありがたいことなんですよ。

去年の夏に熱中症で倒れた時に、起きられなくなったんです。それで、下の世話をする機会があったんですけれども、

家族に下の世話ってされたくないみたいで、お水を飲まなくなって脱水になったりするんです。

あと、食欲が落ちちゃうんですよね。オムツの世話をされたくないから。

(動けない、食べない、さらに弱る)

悪循環が起きます。

 

這ってでも行こうとしたらほめました。「筋力大事だからね、素晴らしい!」って。

今は自由に立って歩けるぐらいに回復しております。 
 
続きはこちら ⇓

ほめ介護のススメ⑦褒め言葉は生きる力を引き出す!母に起こった変化

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寿命100年時代に備える、大切な人が元気になる「ほめ介護のススメ」①

ほめ介護のススメ②カウンセラーを志したきっかけ・認知症と向き合う

ほめ介護のススメ③接し方の失敗からの気づき、ほめ介護とは何か?

ほめ介護のススメ④心構え、認知症家族への丁寧な接し方のポイント

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ほめ介護のススメ⑥認知症の母の行動に変化が起きた!ほめ介護実践編

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ほめ介護のススメ⑨認知症介護時のイライラを解決する3つのヒント

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『ほめ介護』を少しずつ実践することで、ご家族の方はもちろんのこと、自分自身の表情、言動、行動 にも変化が起こります。

皆様と周りの方が健やかで笑顔あふれる毎日になりますように!

ほめ達カウンセラー・デラコこと小野寺美和

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