老々介護を支える・自分も両親も心地よくなる接し方のヒント

本ブログは、ほめ達!カウンセラー・デラコが
心と身体の免疫を上げる生き方を研究・実践して、経験から気づいたことを、

全ての方に、全て伝える”すべすべプロジェクト”の1つです。

認知症のドキュメンタリーを観ると、攻撃的な言動、徘徊、 昼夜を問わない行動に振り回されて疲弊する家族の姿に不安を感じたりしませんか?
  
もしも目の前で自分の家族がそうなってしまったら、どう接したら良いか難しいですよね・・・
 
今回のブログは、私が実際に体験した事例をもとに『自分も両親も心地よくなる接し方のヒント』についてに書きます。
 

心を落ち着かせるのは、「認める」声掛け

うちの母は元々小学校の先生で、3人兄妹の三番目である私が生まれるのをきっかけに専業主婦になりました。

教育熱心、趣味は編み物、お料理上手で社交的、少しプライドが高めな人でした。

そんな母が震災の2年ぐらい前から初期のアルツハイマーと診断され、だんだん身の回りのことが一人で出来なくなってきました。

家事など一切しなかった父が徐々に家事をやり始めたのは70代半ばぐらいからです。

両親ともに教師、女性らしくて家事を完璧にこなした母を愛した父ですから、葛藤はあったと思います。

今では「お母さんを支えることが俺の生きがいだ。」と語りつつ、

「どなたでしたっけ?」と 父を時々誤認する母に「俺だー。忠栄だ、泣かせんなーかあちゃん。」と泣く時もあります。

 ごくたまに 「俺のことをお母さんが分からなくなってどうしたらいいかわからない。急いで来てくれ。」とSOSが来るので出動します。
 
うちから両親の家までは歩いても電車でも30分チョイぐらいかな? 

震災前は片道5~6時間かかっておりました。 
ちょうどいい距離ですね!
 
<訪問後の対処のヒント>
  
① あいずち、うなずきを丁寧にしながらしっかりと聴く。

 落ち着きがない状態の場合、先ずお水やお茶を吞ませて一服させます。
隣に座り背中をさすってあげながら本人の言い分を聞きます。

話している内容は支離滅裂だったりしますので、
 
内容にいちいち反応せず、聴き流しつつ、 「そうかそうか。」「大変だったのね。」「うんうん」とうなずきながら全部聞きます。

⇒ うなずき、あいずちで共感しながらきくと、じょじょに落ち着きを取り戻します。

② 存在自体を受容・肯定する声掛けをする。 
 
その後、なるべく落ち着いた声で
デラコ「お母さん、この人はね、あなたの旦那さんの忠栄さん。で、私はあなたの3番目の子供の美和です。洋・譲・美和の美和ね。」
 
と、ゆっくりと話します。

すると母は、「洋・譲・美和。」と復唱します。
 
デラコ「そう。お母さんの子供。洋・譲・美和の美和ね。もー忘れないでよー。」
と、明るく言うと雰囲気が変わります。
  
母「ごめんねー。頭がおかしくなったのかもしれない。そんな大事な事を忘れるなんて。」といい、
 
デラコ「いいのいいの。思い出してくれてよかったー。ありがとう。
 たまに間違ったっていいんだよ。家族なんだからさ、気にしてないからね。大丈夫大丈夫!」
と、笑顔で伝えます。
 母「そういってもらうと安心するー。ありがとう」
と、笑顔が戻ります。

③「当たり前」をホメる。
 デラコ「お母さんね、トイレも・ご飯食べるのも、着替えも自分で出来るでしょ。」
母「そんなの当たり前だっちゃ。」
デラコ「お母さん、86歳でね自宅で暮らせるってね、すごいことなんだよ。
もーね、私にとっては生きてるだけでありがたいんだから」 
  
と、背中をさすり、「布団に横になる?」と言ったら、

安心して寝てくれました。

 まとめ 

① あいずち、うなずきを丁寧にしながらしっかりと聴く。

② 存在自体を受容・肯定する声掛けをする。 

言葉にするのが難しい時もあります。

そんな時は、まなざしをやさしくするだけでも大丈夫です。
というか・・・まなざしって一番重要なんじゃないかなって思います。

③ 当たり前をほめる。 私たちが普通に出来ることが出来ない・・・その現実にご本人はとまどっています。
家族が「出来ている事」に目を向けて、具体的に言葉にして笑顔で伝える。 

その三つを心がけて接する事で、両親の表情が和らぎ、 自分も心が満たされるのを感じます。

 <おまけ>
震災直後に東京に避難してきたばっかりの当時、 私は残業多めで、毎日ピリピリしながら職務をこなすだけで精一杯な日々を過ごしておりました。
 
アリセプトの副作用で興奮する母、そんな母の様子にパニックの父、どう対応して良いか私もパニックになりつつも、説得を試みました。

その時はカウンセリングスキルもなければ、気持ちの余裕も全くなく、今の様に穏やかに伝えられませんでした。

両親の絶叫に自分の絶叫を重ねながら
頭を抱えていたっけなぁ・・・ 

カウンセリングや「ほめ達!」を学んで来たのは、そんな自分を守り、良い方向に舵取りする為だったんだと、今は思えます。

 自分が落ち着けば、相手も落ち着くものだなぁと、 実践しながら感じております。
 
これまでの経験をお伝えしていきたいです。
  
最初は失敗しましたし、思う通りにはいかないことも多々あります。

じょじょに・・・じょじょに・・・
自分も両親も環境や境遇を受け入れられるようになっていくものなのかもしれません。

コツは「笑顔」と、パニックな時ほど「深呼吸」
笑顔もパニックも実はうつります。

認知症の人は感情や表情に強く反応すると言われています。

笑顔は精神安定・免疫力向上・睡眠の質の改善が期待できます。

パニックは深呼吸で防御しつつ、笑顔で接しましょう!

自分が笑顔だと、相手も笑顔になります!

口角を上げるだけでもハッピーホルモンが分泌されますよ!
  
ただ・・・この様な対応を心がけていても、 気持ちに余裕がなくて意地悪なことを言っちゃう時もあります。
ありますとも・・・人間だもの。

でも、その分次に会えた時に優しくなれるものなのです。 

次に会えるということは、当たり前ではないと肝に命じます。
 
介護は親が与えてくれる最後の学びと言いますが
 
がんばりすぎると疲れちゃうから
 
時々サボりつつ・・・笑顔でふんばりましょう!

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